借入に次ぐ借入、3、4社目にもなると流石に悠長にしていられませんよね。
返済が追い付かず、借りては返すの繰り返しに陥っている方も多いのではないでしょうか。
ただ、毎月の返済は遅れてはいないものの、どうしても利用上限枠が足りなくて…。
そうして4社目のカードローンに申し込む方も少なくありません。
このページでは実際に4社のカードローンからお金を借りた経験のある方にアンケートを実施。
カードローン審査で気を付けるべきポイントや、どのように返済を行ったかなどを伺いましたのでご紹介します。

4社目から借り入れる時、審査で注意すべきことは以下のとおりです。
- 総量規制をオーバーしないようにする
- 申し込みブラックにならないよう、立て続けに申し込まない
- 虚偽情報を記載しないように、正確な情報のみを提示する
しかし、一般的には「融資対象は他社借入3社まで」という業者が多くなっています。
4社から借り入れ、返済が行き詰まってしまっている場合には、債務整理を専門にしている弁護士などへ相談することも重要です。
詳細は本文を参考にしてください。
4社目のカードローン。借りる先と借りた理由を徹底調査
皆さんはどういった時、4社目から借り入れようと思い立つでしょうか。
自分の属性や信用情報で果たして4社目の審査に通るのかな…。
そんなふうに心配されている方もいるかと思います。
事実、4社目以降の借入となると、審査が一気に厳しくなります。
3社までの借入の方のみを融資対象としている業者も多いほどです。
今回実施したアンケートでは、4社の貸金業者から借入を行った方を対象に、借入先とその総額、借入に至った理由も併せて伺いました。
ここではその中から数名の方を、プロフィールと合わせてご紹介していきます。
28歳病院勤務の女性
雇用形態 | 正社員 |
勤続年数 | 6年 |
当時の年収 | 420万円 |
3社目までのカードローン | ・アコム ・アイフル ・プロミス 合計60万円 |
4社目のカードローン | 三井住友銀行 40万円 |


帝王切開になり、費用がさらにかかってしまいましたので新たに借入を繰り返しました。
返済は間に合っていましたが、毎月5万ほど返済に充てることになり、厳しかったです。
34歳建築業の男性
雇用形態 | 正社員 |
勤続年数 | 3年 |
当時の年収 | 300万円 |
3社目までのカードローン | ・アコム ・アイフル ・モビット 合計100万円 |
4社目のカードローン | 新生銀行レイク 20万円 |


ギャンブルにも使いました。
消費者金融から総量規制ギリギリまで借りていたので、最後はレイクに申し込みました。
最低返済額でなんとか毎月返していましたが、ギリギリの生活でした。
まとめ:4社以上だと多重債務者と見做されることも
上記は4社からお金を借り入れられた方をご紹介しています。
いずれも4社目に銀行を選んでいるところから見ても、やはり総量規制を気にしている方が多いようです。
総量規制とは年収の1/3までしかお金を借り入れられない決まりのこと。
これは貸金業法内で営業する消費者金融にのみ当てはまります。
しかし銀行系カードローンがその対象でないからといって、必ず審査に通るわけではありません。
銀行系カードローンは比較的審査が厳しいと言われ、消費者金融の審査よりずっと信用情報を重視します。
なので3社、4社と借入をしていると、「多重債務者」と見做され、融資を断られることのほうが多いのです。
実際、4社から借り入れていたことのある方の多くは、毎月の返済がギリギリになったり、返済に充てるために新たに借り入れたりと、自転車操業に陥っていることが多くあります。
4社目の審査はどこに注意?経験者が語るポイント
では、4社目から借り入れることができた方は、どのような点に注意して審査を申し込んだのでしょうか。
26歳小売業の男性
雇用形態 | 正社員 |
勤続年数 | 3年2か月 |
当時の年収 | 320万円 |
3社目までのカードローン | ・アコム ・プロミス ・レイク 合計35万円 |
4社目のカードローン | 楽天銀行 20万円 |


また、比較的審査が通りやすいと言われている会社を調べて申し込みました。
僕の場合、普段から楽天のクレジットカードを使っていたこともあり、返済も間に合っていたので、口コミと評判から楽天銀行を選びました。
借入額は少額だったのですが、結局後におまとめローンを利用することになりました。
44歳宅配ドライバーの男性
雇用形態 | 正社員 |
勤続年数 | 10年 |
当時の年収 | 350万円 |
3社目までのカードローン | ・アコム ・プロミス ・モビット 合計80万円 |
4社目のカードローン | 新生銀行レイク 20万円 |


あとは申し込みブラックになることを避けるため、少しずつ間を置いて申し込みました。
勤続年数が長かったことと信用情報に傷がついていなかったからよかったのですが、返済は大変でした。
まとめ:審査通過のポイントはやはり総量規制と申し込みブラック
上記の他にも、ネット上の評判を調べることや、銀行系カードローンのみから借入を行うなど、様々な対策が挙げられました。
ですが、一般的にはやはり総量規制を気にして利用上限額を調整すること。
そして申し込みブラックを避けるため、2か月以内の複数申し込みをしないことを上げている方が最も多かったです。
「借り入れたはいいものの、その後の返済に行き詰まってしまった…」
そんな方も少なくありませんでした。
なかには月に10万円もの返済があった、と回答されている方も。
こうした4社ものカードローンから借り入れをした方は、どのように返済を行っていったのでしょうか。
4社から借りたあと。毎月の返済はどうすればいいの?
それでは、4社から借り入れを行った方に聞いた返済時のいろはについてまとめてご紹介していきましょう。
毎月最少額の支払いをして、ボーナスで繰り上げ返済
とにかく毎月の返済だけはきちんと行わなければなりません。
どうしてもキツイ、という時には、返済ができないとわかった早い段階で、借入先に電話連絡を行いましょう。
遅延損害金は発生しますが、返済期日を変更したり、利息のみの支払いで対応してくれます。
アンケートでも最低額で返済を続け、ボーナスや手当が入った時に一気に返済してしまう、という方が多かったです。

同僚に飲みに誘われても断るしかなくて、そのたびに情けない気持ちでいっぱいになります。
一刻も早く完済したいので、次のボーナスで一括返済してしまおうと思っています。
(46歳タクシー運転手の男性)
ローンカードを使うのをやめる
財布のなかにたくさんのローンカードが入っていると、どうしても「どれか一枚なら使っても…」と思ってしまいがちです。
精神的にも経済的にも負担のかかることです。
まずはローンカードを目に入らないところに追いやってしまいましょう。

最低返済額を支払うだけでもかなりの出費になっていたので、普段使えるお金が減り、生活費をかなり節約して過ごしました。
(35歳会社員の男性)
借入を一本化する
借り換えローンというものをご存知でしょうか。
今ある借金を他の貸金業者や金融機関で一本化し、金利を安く、返済先を一つにできるものです。
4社以上もの借入先がある場合には、こうした借入の一本化を行うことも有効な手段のひとつです。
ただし、借り換えローンを利用するにも審査を通過する必要があります。
さらにいま支払っている利息よりも安くなるかどうかは、返済期間などによっても左右されます。
利用するにあたっては、まず各金融機関の窓口へ相談するのがベターでしょう。

そこからはカードローンは利用せずに、支払いのみしています。
借入先が複数あったとき、支払が重なって大切な友達の結婚式に参列できなかったことがありました。
とても悔しく、やるせない気持ちでいっぱいになり、そこからは返済のみに集中しています。
(34歳パート勤務の女性)
法テラスや弁護士に相談し、債務整理を行う
もう自分の力、収入だけでは返済が不可能だと判断した時には、然るべき機関に相談する必要があります。
債務整理と呼ばれる手続きを行うことで、借金を減額したり、将来的に利子をカットしたりすることができます。
債務整理に関しては弁護士事務所や司法書士、法テラス、国民生活センターなどで相談窓口が設けられています。
また債務整理をすることで借金がどれくらい減るのかわかるシミュレーターを利用することもできます。
借金に関する問題はなかなか人に相談できませんが、素直に、正直に話せば必ず解決します。
アンケート調査でも、最終的に債務整理を行った、という方がいらっしゃいました。

債務整理が専門の弁護士事務所に赴き、話を聞いてもらうと精神的にもとても楽になりました。
周りの人たちに借金の事実を隠すことがとても大変で、それが一番の重荷になっていたようです。
任意整理を行い、しばらく借入はできなくなりましたが、これでよかったと思っています。
(27歳製造業の男性)
まとめ:返済不能なら相談しよう。無理のない範囲で借り入れるのは大前提!
4社のカードローンから借り入れを行う時には、返済と収入のバランスを考え、無理のない範囲で利用することが何よりも重要です。
他社の返済を他からの借入で返済していると、状況は悪化するばかり。
自力での返済ができない、と判断したら、まずは地域の消費者センターに併設されている多重債務の相談窓口へ足を運んでみてください。
弁護士や司法書士に頼るのが恥ずかしい、怒られる、と心配な方も大丈夫。
債務整理を専門にしている事務所では、きちんとしたサポートを行い、事情や経緯を考慮した上で、どういった手続きを取ればいいのか詳しく説明してくれます。
ひとりで悩んでいても借金は解決しません。まずは相談することからスタートしてください。