無職で親に頼りながら生活をしている人や、貯蓄を切り崩しながら生活をしている人もいると思います。
そんなとき、大きなお金が必要になったらどう対処すべきなのでしょう。
これまでにお金に困ったことのある男女50名に対して、ネット上でアンケートを行いました。
過去に同じようにお金が必要になった無職の人たちが実際に行った対処法ですので、きっと参考になるはずです。
他の無職の人たちが、どんな理由でいくらくらい借りているのかをチェックして、自分がお金を借りたり、稼いだりするときの参考にしましょう。

無職がお金を借りる理由は、生活費の不足や、税金・年金の支払い、ローンの返済などがその理由の多くを占めています。すぐに仕事に就けるつもりが、なかなか仕事が決まらず、貯蓄がなくなってしまうというケースが目立ちます。
アルバイトをしたり、物を売ったりしてお金の不足を解消した人もいますが、最も多い解決方法が、お金を借りるという方法です。返済の目処がある場合は、家族や知人に相談するのが一番です。無職の場合は金融機関からお金を借りることはできませんので、相談できる相手がいない場合は、まずはアルバイトでもいいので仕事に就くようにしましょう。
無職がお金を借りる理由は生活費
まずはどんなシチュエーションでお金が必要になったか、その回答例をいくつか見ていきましょう。下記がその回答内容です。




様々な回答がありましたが、最も多かった回答は家賃を含めた生活費の不足です。
無職で貯蓄があるうちに就職できた場合はいいのですが、仕事が見つからないままズルズルと引きずってしまって、お金がなくなるということがあります。
生活費以外には、借金の返済や税金や年金の支払いなどがあります。
その割合を表したものが、下記のグラフです。
お金が必要になる理由はいろいろありますが、代表的なものについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
生活費
家賃を払えない、光熱費が払えない。
そういう無職の人がかなり目立ちました。
収入がないときにいくら節約をしても、家賃として数万円は絶対に必要ですので、家賃がとても大きな負担になるようです。
すぐに仕事に就けると思っていたのに、なかなか仕事が決まらず追い込まれてしまうケースが多く、面接に行くための交通費さえも足りなくなってしまう人もいます。
借金の返済
無職ですから買い物は極力控えるべきなのですが、無職になる前に買った商品のローンなどがまだ残っていたり、奨学金の返済があったりして、お金に困るという人もいます。
お金がないのに脱毛のローン契約をしたという人もいます。
ローンならなんとかなるかと思っても、収入がゼロですので貯蓄が尽きてしまうと、返済ができなくなります。
その返済のためにお金を借りて、また返済に追われるという悪循環から抜け出せなくなります。
税金や年金の支払い
無職の人で目立ったのは、税金や年金の支払いです。
会社員やフリーターの場合は、税金や年金を給料から天引きされることもありますが、無職の場合はすべて自分で支払わなければいけません。
無職でも前年度の収入に対する住民税の支払がありますので、1年目は税金がかかります。
この負担は決して小さくありません。
税金、国民健康保険、国民年金のすべてを合わせると5万円くらいかかる人もいます。
家賃と合わせて10万円を超える出費は、無職にとっては痛い出費です。
引っ越し
無職の状態に限界を感じて実家に帰るにしても、無職から遠方に就職が決まった場合も引っ越しをしなくてはいけません。
無職の多くの人が、この引越し代については準備していないため、いざ動くとなると大きな出費が必要になります。
荷物が多い場合は、一人暮らしでも引っ越しに20〜30万円、新居の入居費などを含めると50万円近く必要になることもあります。
無職がお金を用意する方法は「お金を借りる」
無職の人がお金を用意しなくてはいけないとき、どうやってお金を用意するのかという質問に対するアンケート結果が下記のグラフです。
ほとんどの人が「お金を借りる」という回答でした。
お金を借りる相手としては両親が多く、クレジットカードのキャッシング枠を使ったという回答もありました。
どこから借りるにしても、第一の選択肢は「お金を借りる」ということです。
アルバイトをして稼ぐという人と、物を売って稼ぐという人が21%ずつで同数でした。
無職ですので、時間だけはいくらでもあります。
このため、正社員になるまでのつなぎとして、日雇いバイトをする人が多いようです。
意外だったのが物を売ってお金を用意するという回答でした。
無職ですと生活に困ってそうですが、そもそも正社員時代などがあるため、その当時に購入したものがあり、ブランド品やコレクション品を売って、お金を用意した人もいます。
無職の人が必要になるお金は高額
無職になった人が用意しなくてはいけなくなった金額の割合を示したものが、下記のグラフです。
必要になった金額にはバラつきがあります。
10万〜30万円必要だという人の多さが目立ちます。
生活費に困ったという人の多くが必要になるのは10万円以下で、10万〜30万円に入ってくるのは、借金の返済や引っ越しなどが理由として挙げられます。
それ以上の高額な出費が必要になるのは、自分の結婚式の資金や高級な商品の買い物などです。
お金がないなら買い物は避けるべきですが、収入があった頃の生活を変えられない人が、一定数いることがわかります。
無職の人がお金に困ったらどうすべきか
アンケート結果を踏まえて、無職の人がどうやってお金を用意すべきかについてまとめました。
状況に応じてベストな方法が違いますので、シチュエーションに合わせて説明します。
必要な額が5万円以下で1週間の猶予があればアルバイト
必要なお金が5万円以下で1週間の猶予があるなら、アルバイトで稼ぎましょう。無職ですので、時間は十分にあるはずです。
1日1万円稼げるアルバイトを5回行えば、5万円を手にすることができます。
多少無理をすれば10万円稼ぐこともできますが、体を壊さないように注意してください。
物を売ってから親に相談する
親に相談して貸してもらうという方法もおすすめですが、自分に売れるものがあるなら、それを売ってしまってからにしましょう。
それくらいの姿勢を見せなければ、親も簡単には大きなお金を貸してくれません。
まずは自分でできる範囲のことを行ってから親に相談してください。
無職はカードローンを利用できない?
無職でも主婦や学生であれば、カードローンを利用できることもありますが、失業者の場合は、ほぼ間違いなく審査落ちします。
できるだけ収入があるうちにクレジットカードのキャッシング枠を設定するなどしておきましょう。
無職でも金融資産があれば、それを担保にお金を借りられることもありますが、返済ができないようでは、やはり審査落ちする可能性がかなりあります。
無職の人はお金に困るようになる前に、アルバイトなどの収入を得られるようにしましょう。
いずれ正社員になるとしても、それまでに安定した収入がないと、金融機関からはお金を借りることはできません。
アルバイトでもいいので、長期のアルバイトを始めましょう。